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日本住宅教室2009 建築デザイン 堀部安嗣コース 第6回

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昨年の11月に始まった堀部先生のコースも、
ついに最終回を迎えることとなりました。

授業はまず、前回の見学会について、
受講者の方々の感想を伺うことから始まりました。

「これまでの授業の中で伺ったことを体感としてとらえることができた」
「考えつくされた設計にとにかく圧倒された」
という感想や、ディテールに関して気づいたことなど、
皆がどんなに熱心見学なさっていたのかが伝わってきました。

また、以前からの
「先生の発想のプロセスやアプローチの仕方を知りたい」
という意見に応える形で、
今日は、スライドを見ながら、ほかいくつかの住宅作品の解説と併せて、
見学させていただいた住宅の設計のプロセスについても
お話を伺えることになりました。

見学させて頂いた住宅の設計は、
先生が、以前同じ場所に建っていたお宅で感じたこと、継承したいと思ったこと、
施主の方のご要望などをもとにエスキースを繰り返し、
それらを経て最終的なプランが導き出されたものであり、
これらの痕跡をたくさんのスライドで見せて下さいました。

そこには、試行錯誤を重ねては、また白紙に戻したり、といった過程を経て
徐々に形が現れてくる様子が残されており、大変興味深いものでした。


先生が考えを進めていく際に大切にされているのは、
「自分の納得」に集中することだといいます。

「人それぞれの体の中に、誰もが共有できるバランスが備わっていると思います。
心地よいことも楽しいことも、全部自分の肉体がわかっていることを認識し、
自分の納得に集中すると、それに他人の納得がついてきてくれる。
そのようにシンプルに考えるように気持ちを切り替えている」

また、一つのキーワードとして、「本格」という言葉を挙げられ、
これを目指すと、建築はとたんに難しくなり、かつ楽しくなる、
それを実感することが多くなった、ということなどをお話下さり、

最後に、
「建築を『負』ではなく、『正』から発想すること」
「建築にしか為し得ない豊かな表現を、力強く、辛抱強く切り開いていって欲しい」
というメッセージを頂きました。

受講者の一人ひとりに先生から修了証をお渡し頂き、名刺交換もして、
全6回にわたる授業は無事終了いたしました。


授業後に、近くのお店で行った打ち上げにも多くの方が参加し、
話題も建築に関することだけにとどまらず、
楽しい雰囲気の中で、締めくくることができました。


先生、たくさんの講義と見学会を、どうもありがとうございました。
受講生の方々、毎回のご出席、お疲れさまでした。

毎回、ブログにはとても書ききれないほど密度が高く、
2時間の授業時間があっという間に過ぎてしまいました。
まだまだ沢山お話を伺いたいところです。

また、ぜひ何かの機会に皆様にお会いすることができれば、と思います。
本当にどうもありがとうございました!

text by marie sakai
photo by kumiko toishi

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by n-j-k | 2009-03-18 15:05
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