日本住宅教室 Weblog

日本住宅教室2009 建築デザイン 堀部安嗣コース 第5回(見学会)

e0148986_19263958.jpg

堀部先生のコース第5回目の今回は、
待ちに待った住宅見学ということで、いつもの教室を飛び出して
土曜日の午前中に集まりました。

どちらを見学させて頂けるかは、授業開始当初は未定でしたが、
2008年に竣工した2世帯住宅を拝見させて頂けることに。

前日の悪天候とはうって変わって、少し肌寒いものの、
すっきりと晴れ渡った気持のよい青空のもとの見学会となりました。

坂のある住宅地の一角にあるお宅に向かう道すがら、
自分の足で歩いてその街の空気を感じるだけでも、
写真からでは得られないものが多々あります。

図面を読み解いて心待ちにしていた私たちを、
お施主様は快く迎え入れてくださいました。
これらのやり取りにも、先生とお施主様との間に築かれた
信頼関係が垣間見えるというもの。

今回のお宅は、長年住まわれた家があった場所に建てられたもので、
広く開かれた窓の外に、さるすべりやシャラの林など、
以前からある庭の木々がそのまま残されていました。
階段・エレベーターホールを中心に3間角の4つの部屋が配置されているプランにより、
それぞれ特徴的な庭をつくりだすことができたといいます。
見学途中、お庭のお手入れをされるお施主様のお姿を拝見することができ、
これまで愛されてきた庭を介して、そこで営まれてきた暮らしの流れを
新しい家での生活に繋げたい、という設計の意図を
はっきり感じることができたような気がします。

また、至るところに飾られた現代美術の作品の数々が印象的で、
お施主様が収集されてこられたというこれらが
設計のよりどころになったというお話も伺うことができました。

3間角という寸法についての、
「今回のような大勢の人数が入ることもでき、且つ、
ひとりでいても寂しさを感じさせない」というお話には、
体感しているからこそ大きく頷ける場面もありましたし、
現場で決めることの重要性や、バランスの大切さ、
建具、ガラスの装飾部や腰壁、構造などについての詳しい説明を頂くとともに、
受講者の方からも、照明の考え方や、塗装などの仕上げや細かい納まり、
施工方法などについての質問が飛び交いました。
さらに、これまでの授業の中でもお話のあった、
「サーバント部分の充実があるからこそキレイに暮らすことができる」、
ということも実際に目の当たりにすることができました。

階段室の周りに配された吹抜けは、
「光の井戸」
という、先生の仰る表現がぴったりで、受講者の方からも
「こんなにわずかな吹き抜けなのに、これほど豊かになるなんて!」
と感嘆の声も聞かれ、
敢えて照明をつけずに地下へ降りてその光を楽しんだり、
上から、下からのぞきこむ姿が見られました。

自由に見て回るお時間も頂き、地下から3階まで、銘々の想いで堪能し、
受講者の方同士の会話もはずんでいたようです。

最後は外に出て、建物のインフラについてなど、どこから見ても美しい外観の秘密や、
奈良時代のお寺の雰囲気にしたかった、とのお話なども伺い、見学会は終了。
皆さん、建物を振り返りつつ、名残惜しそうに後にされるのでした。

その後、お時間の許す方々で昼食をとり、
いつもの時間帯とは違った明るい光の中、新鮮な気持ちで
また改めて親睦を深めることができました。

見学が実現できたのは、もちろんお施主様のご厚意があってのこと。
実際に生活が始まっているお宅を見せて頂ける機会はなかなかないのでは、
と思います。
この場をお借りして、お礼を申し上げたいと思います。
ありがとうございました。

さてさて、次回はついに最終授業!
今回拝見した住宅を設計するに当たっての
「苦心の顛末」(!?)
をたっぷりお聞かせ頂くことになっております。

text by marie sakai
photo by kumiko toishi

>>日本住宅教室 Top
[PR]



by n-j-k | 2009-02-23 19:00
日本住宅教室
by n-j-k
プロフィールを見る
画像一覧

タグ

(9)
(7)
(7)
(7)
(6)
(6)
(6)
(6)
(3)
(1)
(1)
(1)

カテゴリ

検索

ファン

ブログジャンル

画像一覧