日本住宅教室 Weblog

日本住宅教室2010 中村好文 / 家具デザイン塾 第3回

中村好文 / 家具デザイン塾も7月10日に3回目、最終日を迎えました。
第1回目の授業で発表になった、

<8立方メートルの個人空間装置 Homage for G.T.Rietveld>
室内に、容易に組み立てて設置できるデスクやベッド、収納など、
 各種機能を多様に盛り込んだ個人用の空間装置をデザインする。  
 使用する材料は、指定された3種類(寸法も指定有)から2つ選んで使うこと。

という課題の作品審査・発表会です。

まずは並べられた模型とプレゼン図面を全員でしばしじっくり眺めて、各自に与えられた3票分の付箋を自分以外の作品に貼っていきます。作品は、ご自身の生活の中からテーマを見つけられていたり、社会的な問題への提案であったり、課題の副題でもあるリートフェルトを踏まえてのデザインであったり、形状もコンセプトもまさに十人十色、様々なものが並びました。

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一人ひとりプレゼンをし、先生からコメントを頂いたり、票を入れた方から推薦理由を伺ったりしたのですが、ここで先生がおもむろに板書されたのが、以下の内容。
------------------------------
・アイデア または コンセプト
・用途
・機能
・構造のシステム→可能性
・detailの詰め
------------------------------
先生はこの5つのポイントに沿って、

「アイデアはおもしろい。もう少しディテールを詰めると、もっと形が変わってくるのではないか?それがこれからの課題、次の勝負だね。」

「用途ではなく構造のシステムを考える形にはなっている。そこをもっとうまく使って次のことを考えると何ができたのか。せっかく考えたシステムを活かすとよかった。」

「出来るだけ最初は最小の寸法で考えて、システムがうまくできていると展開できる。生活の方に引っ張られたり所帯じみてしまわない方が家具はいい。」

「材の特性を活かしてどれだけのシステム、可能性が生み出せるのか。アイデアを支えるのがディテール。ディテールをもっと詰めて!ここから先が大変。何cm単位で板を張るかなどモデュールを考えることに入っていくと、どんどんおもしろくなる。」

など、それぞれの作品が実現している点、そしてどうしたらもっと良くなるのかを、『次の段階』をキーワードに一つひとつ講評して下さいました。

全てのプレゼンと講評後、再度ひとり一作品を選び、金賞(好文賞)・銀賞・銅賞が決定!
中村好文/家具デザイン塾 好文賞に選ばれたのは、坂本大幸さんです。おめでとうございます!
作品は「BYOBU」というタイトルで、一筆書きの様に全てが繋がっているというコンセプトによるもの。連なった4枚の板材がパタパタと、美しい形を欠き取りながらワークスペース
を作り出します。写真は坂本さんの作品「BYOBU」です。

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今回の授業を通し、先生から
「もっとしっかりシステムを考えれば、大きく発展できる。建築にだってなりうる。一つのシステムがもっと大きいものを解決できるようになる。そうするとおもしろい。」
というお話がありました。
「家具デザイン」というコースタイトルからは予想し得なかった、とても大きな広がりをもったテーマに触れることができたような気がします。

授業時間を目一杯使って、時々冗談も挟みつつの充実した課題発表会も無事終了、打ち上げ会場へと移動です。「生ビールの人~」という注文取りに、「ハーイッ!」と勢いよく手が上がりました。

打ち上げでは各賞をとられた方へ、オリジナルのTシャツや手ぬぐい、R定規、希少本など、先生がご用意して下さった賞品が贈られました。包み紙が図面、と演出も粋です。また、先生に名前を入れて頂いた修了証を、受講者の方々へ授与して頂きました。写真は銀賞受賞の、とりやまあきこさんです。あと数カ月でご出産予定!

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全てを終えほっとしたみなさん、連絡先を交換されたり、建築のことだけでなく様々な話題で盛り上がったり。先生にはなんとレパートリーが80曲にも及ぶという替え歌をご披露頂き、卓抜な作詞センスに思わず唸ったり、笑い転げたりする場面もありました。話は尽きず終電の間際まで楽しい打ち上げは続き、お別れの場面では先生とハグをする方も!

住宅設計塾・家具デザイン塾と、2月のスタート以来半年に渡って行われてきた好文先生の授業もこれにて全日程終了です。月に1回とはいえ、季節をまたいでみなさんと楽しく密な時間を過ごさせて頂きました。打ち上げでは「同窓会を?!」という声も聞かれました。是非またお目に掛かれればと思っております。

サービス精神たっぷりに楽しい授業をして下さった中村好文先生、見学をさせて頂いた住宅・美術館の方々、ご協力下さったみなさん、そしてお忙しい中、全国各地からご参加下さった受講者のみなさん、本当にありがとうございました。

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text by marie sakai
photo by kumiko toishi
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by n-j-k | 2010-07-24 20:01
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